杭 州
今回は、杭州(こうしゅう)を紹介します。
杭州は、古くから貿易港として栄えてきた街。
蘇州とともに地上の楽園とうたわれ、この地を訪れたかのマルコポーロも「世界で最も美しく華やかな土地」とたたえたそうです。
下は杭州の「西湖(せいこ)」。
中国四大美女の一人「西施(せいし)」(春秋戦国時代)に譬(たと)えられる湖。
それほど美しいということでしょうか。そうかな~?

西湖のほとりにある山「孤山(こざん)」への入口。
何の変哲もない山です。
それじゃ何が有名かというと、中国独特の芸術「篆刻(てんこく)」(印章を彫る)の研究サロンがあるということで有名なところだそうです(現地ガイドの話)。
私たちも行きましたが、印鑑を買わされました。
商売上手だな~!

杭州には、銭塘江(せんとうこう)という河が流れています。
その河岸にある六和塔の入口。

六和塔への階段から銭塘江を望む。

六和塔(宋代建立の国宝)。
13層(1層目は塀や木に隠れています)あるように見えますが実際は7層。
この塔は、月輪山という山の頂に建っています。
お寺があるわけではありません。
この塔が、ぽつりと建っています。
では、なぜ、ここにこの塔が建てられたのか。
それは、銭塘江の潮の逆流を鎮(しず)めるためと灯台の役目をさせるためだそうです。

六和塔1階の正面。
入口は右。
登りました。

六和塔からの眺め。
銭塘江が一望できます。
この銭塘江、何で有名かご存知ですか?
そうです、海からの潮の逆流が新暦の10月ごろ見られることで有名です。
テレビで見た方もおられるでしょう。
大きな波が次々と海から内陸へ向かって押し寄せてくる映像を。
この逆流によって波に飲み込まれ、死者も出るほどだそうです。
そのために、六和塔が建てられた(宋時代)といことです。
しかし、私たちが眺めた時は、穏(おだ)やかな河でした。
潮の逆流を見たいな~!

コメント